髪の毛はたんぱく質で出来ているというのは今までも耳にしたことがあるとは思いますが
このたんぱく質が、「なぜ髪の毛の育毛において必要なのか」を説明していきたいと思います。
「髪の毛が元気かどうかは、たんぱく質が決める!」
と言っても過言ではありません。
実際、髪の毛の成分のほとんどがアミノ酸(たんぱく質)で出来ています。
このたんぱく質ですが、ドライヤーの熱や紫外線、パーマやヘアカラーなどにより
たんぱく質がゆがんでしまい、髪の毛がパサパサになったり、手触りがゴワゴワしたり
…と髪の毛の健康を左右します。
日々のケアを怠ったバサバサの髪の毛は、たんぱく質が流出していて見た目も悪くなり
湿気が多い日は水分を吸って頭が爆発してまとまりにくくなったりします。
そうなると、もしイメチェンしたくて美容室に行っても
「髪の毛が傷んでいるから」という理由で断られてしまうかもしれません。
そんな髪の主成分はケラチンと呼ばれているものなのですが
ケラチンとは18種類のアミノ酸が結合してできたものであり
髪だけでなく爪や皮膚を作ってくれる成分のことを言います。
弾力性があり、水分を含む細長いたんぱく質となり
アミノ酸によって硬ケラチンと軟ケラチンに分けられます。
また、このケラチンなんですがシスチンを14~18%含んでいると言われています。
ケラチンの中のシスチンは、髪に含まれているメチオニンからも作られますが
メチオニンは体内で作る事の出来ないアミノ酸なので外部から摂る必要があります。
髪を構成するうえでのアミノ酸の割合として、
メチオニンは1%と少なく、髪の毛にそれほど必要な成分とは言えません。
しかし、メチオニンは髪の毛を作るシスチンを生成する働きがあり
メチオニンが不足すると健康な髪の毛が生えてこなくなり、薄毛の原因となってしまいます。
このメチオニンが不足すると動脈硬化などの血流障害も起きてしまい、薄毛の人には良くありません。
さて、ここで髪の毛に必要なアミノ酸成分を説明していきたいと思います。
髪の毛は18種類のアミノ酸が結合して出来ていると話しましたが
その中でも髪の毛に必要な主要成分を説明していきたいと思います。
先ほども説明しましたが、髪の毛を構成するのに一番比率が高いアミノ酸がシスチンになります。
シスチンはイオウの成分が含まれており、髪の毛を燃やすと臭いニオイがするのはこのせいです。
このシスチンですが、髪の毛を太く強くし、薄毛の原因となる頭皮の老化を防いでくれるのですが
シスチンを生成するのに必要なものがメチオニンになります。
シスチンが不足すると、髪の毛が細くなったり、切れやすくなるので注意しましょう。
グルタミン酸はシスチンの次に多い成分です。
体内で作り出すことのできる非必須アミノ酸に分類され、シイタケや魚介類に多く含まれます。
このグルタミン酸ですが、脳機能を活性化させる機能があり、認知症などにも効果的と言われています。
アルギニン酸と呼ばれる成分は、髪の毛を構成しているアミノ酸の比率としては9%と高めで
血管を拡張させ髪の毛を増やすには良いと言われています。
髪の毛以外にもスポーツや美容などに深く関わり
不足すると免疫低下や成長ホルモンが少なくなるため子供は特に摂取する必要があります。
名前の通り、アスパラガスより発見され、髪の毛のアミノ酸の構成率は7%と言われています。
疲労回復やアンモニアなどの解毒作用があり、スタミナドリンクなどによく使われています。
美肌効果はもちろん、脂肪燃焼を助けたり、関節痛を和らげたりしてくれる成分です。
その中で保湿成分があるのですが、これが髪の毛をパサつきから守り乾燥を防いでくれます。
以上、アミノ酸の成分について髪の毛に関係ある主要成分を少しだけ紹介しました。
他にもまだ含まれていますがこの5種類が髪の毛に関して重要であると言えます。
育毛剤や養毛剤を選ぶときの参考にされて下さい。
さて、次に髪の毛に関係あるアミノ酸を含む成分の食材について説明していきたいと思います。
髪の毛は18種類のアミノ酸から構成されており、そのうち8種類が食べ物から摂る事ができます。
こうやって見ていくと和食を食べた方が髪の毛には良さそうですよね。
例えばですが、朝食メニューとして
ご飯・海苔・ホウレンソウと卵のオムレツ・納豆・鶏肉の煮物・アスパラベーコン炒め
などを作ってみると、髪の毛に良い食事になることが分かります。
また、シスチンが多く含まれている食材にパスタが入っているので
お昼ご飯にひき肉とアスパラガスに茄子を使ったミートスパゲティを作ってみるのもいかがでしょうか。
もちろん、サプリメントからも摂取することは出来ますが
出来れば自炊して食べ物から摂る方が財布にも体にもよさそうですよね。
是非、髪の毛に良い食材を取り入れて料理をされるようにして下さいね。